スリーパーとスワドル(おくるみ)の違いは?どっちを使う?最適な選び方を解説

スリーパーとスワドルって、どう違うの?
どっちをいつ使えばいいのか分からない…

そんな疑問に、この記事でお答えします!

この記事でわかること/

  • スリーパーとスワドル(おくるみ)の違い
  • それぞれの使い分けと切り替えの時期
  • 赤ちゃんがよく寝るためのポイント

先に、結論をお伝えすると

スワドル(おくるみ)は、赤ちゃんをやさしく包んで安心させるアイテムです。
→新生児〜寝返り前の赤ちゃんにおすすめ。

スリーパーは、寝返り後も使える着るお布団のようなアイテムです。
→寒さや寝冷えから、赤ちゃんを守ってくれます。

どちらも、赤ちゃんの快適な眠りをサポートする人気の育児アイテムです。

我が家もおくるみとスリーパー、どちらも愛用していましたよ!
よく寝てくれるのに一役買っていたのでおすすめです。

それでは、スワドル(おくるみ)とスリーパーの違いや選び方について詳しく見ていきましょう!

※本記事には広告・プロモーションが含まれています。

目次

スワドル(おくるみ)とスリーパーの違いは?

この記事では、「スワドル」と「おくるみ」を同じ意味として扱います。

厳密には、

  • スワドルは「着せるタイプ」
  • おくるみは「一枚布で包むタイプ」

という形の違いがありますが、どちらも目的は同じです。

スワドル・おくるみの目的

  • 赤ちゃんをやさしく包んで安心感を与える
  • モロー反射を防ぐ
  • 体温調節をサポートする

それでは、スワドル(おくるみ)とスリーパーの違いをわかりやすく解説していきます。


スワドル(おくるみ)とは?

スワドル(おくるみ)の目的

スワドル(おくるみ)は、赤ちゃんをしっかり包むことで安心感を与えるアイテムです。

主な目的は、下の3つです。

  • ママのお腹の中のような包まれた安心感を再現する
  • モロー反射(ビクッと手足を広げる反射)を防いで眠りを妨げないようにする
  • 体温を適切に保つ

スワドル(おくるみ)の使える時期

スワドルの使用期間は、新生児期〜寝返りが始まる頃(生後3〜4か月頃)までです。

産まれたばかりの赤ちゃんは敏感で、些細な刺激で目を覚ますことがあります。

モロー反射も目を覚ましてしまう原因の一つです。

せっかく寝てた赤ちゃんが、自分のモロー反射で起きてしまうことはよくあります。

スワドルで手を包むことで、赤ちゃんの動きを抑え、ぐっすり眠れる環境を作ってあげることができます。

モロー反射とは?
赤ちゃんがびっくりしたときに、両腕をパッと広げ、そのあとギュッと抱きしめるような動きをする原始反射のひとつ。
生後4〜6か月頃に自然に消えていきます。

我が家では新生児期に助産師さんに教えてもらって、一枚布をおくるみとして使っていました。
キュッと巻くと、落ち着いてくれてよく眠ってくれました。

スワドル(おくるみ)を使うときの注意点

スワドル(おくるみ)を使うときは、赤ちゃんを温めすぎないことが大切です。
暑すぎると、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まります。

アメリカ小児科学会の推奨項目でも、「厚着にさせないようにする」ことがSIDSのリスクを下げる重要なポイントとされており、これは日本の厚生労働科学研究報告書(2018年)でも紹介されています。

🔎 出典:厚生労働科学研究報告書(2018年)「SIDSを含む睡眠中の乳児死亡を予防するための効果的な施策に関する研究」

室温や素材を調整しながら、「包みすぎない」「着せすぎない」工夫が必要です。

スリーパーとは?

スリーパーの目的

スリーパーは、赤ちゃんが眠るときに着るお布団のようなものです。
腕や脚の部分が開いている形状が多く、寝袋のように赤ちゃんをすっぽりと包む形になります。

スリーパーは赤ちゃんが寒さで目を覚まさないよう、掛け布団の代わりになるアイテムです。

さらに、寝る時にスリーパーを着せることで、赤ちゃんにとって「スリーパー=ねんねの合図」となります。

スリーパーを着ることが、入眠前のルーティンになります。

スリーパーの使える時期

スリーパーは、寝返りを始める頃(生後3〜4か月ごろ)から使用できます。
スワドルはモロー反射を抑えるために手足を包み込みますが、寝返りが始まると危険になるため卒業が必要です。

そのため、スワドル卒業後のアイテムとしてスリーパーはおすすめです。
就学前くらいまで長く使えます。

1歳5ヶ月頃の息子、スリーパーを着用して寝ています

我が家では、生後4ヶ月ごろからスリーパーを導入しました。
冬は暖房だけでは寒そうで心配でした。
でも、スリーパーを着せてからは温かそうで安心!
寝る前に「パジャマ→スリーパーを着る→絵本」という流れにしたら、寝かしつけがスムーズになりましたよ。

スリーパーは季節問わず使える!

スリーパーは寒さ対策なら、冬用のイメージが強いけど…
夏でも使えるの?

こんな疑問を持つママ・パパも多いですが、素材を選べば夏でも使えます!

  • :通気性の良い薄手素材で、冷房による冷え対策に◎
  • :厚手のフリースやダウン素材で、寒さ対策に◎

スリーパーは「季節に合わせた素材を選べば、1年中使える万能アイテム」です。


スリーパーで安全な睡眠環境が作れる

スリーパーを着用することで掛け布団が不要になり、安全な睡眠環境を作ることができます。

実は、1歳未満の赤ちゃんには、掛け布団の使用は避けたほうがよいとされています。
なぜなら、掛け布団が赤ちゃんの顔にかかることで窒息のリスクがあるためです。

こども家庭庁の「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」でも、下記のように明記されています。

「1歳未満のこどもにおいては、掛けぶとんは使用せず、服装等で温度調整しましょう。」

その点、スリーパーは着るタイプのお布団なので、顔にかかる心配がなく、安全に体温を保つことができて安心です。

スワドル(おくるみ)からスリーパーに移行する具体的な流れ

ここでは、赤ちゃんの成長に合わせたスワドルからスリーパーへの移行の目安と使い方のポイントを、月齢別にわかりやすく解説します。


新生児〜生後1か月|しっかり包んで安心感を

この時期は、スワドル(おくるみ)でしっかり包んであげることで、赤ちゃんが安心してくれます。

具体的には、下記のようなメリットがあります。

  • モロー反射を抑えて、寝かしつけやすくなる
  • ママのお腹の中にいたときの感覚に近くなり、落ち着いてくれる
  • 体温調節にも役立つ

新生児〜生後1か月おすすめのスワドル(おくるみ)

スワドルアップ

スワドルアップは「奇跡のおくるみ」として人気の高い、オーストラリア発のスワドルです。
ジッパーを開けて、中に赤ちゃんを入れればOKです。
一枚の布で巻くタイプの、おくるみが苦手な方におすすめです。

下記のような素材のこだわりがあります。

  • 蛍光増白剤フリー
  • 化学薬剤フリー
  • 優しいコットン100%

敏感肌の新生児にも安心です。


ねくるみ

ねくるみは「日本の会社がいい」「コスパも重視したい」方におすすめです。
手触りがよく、デザインも可愛いのが特徴です。

ねくるみのの方が、スワドルアップに比べて価格は控えめです。

一枚布で巻くおくるみの場合、赤ちゃんが動くと緩んでくることも。そうすると巻き直しが必要なんですよね…。
着るタイプのスワドルは脱着がラクです!

生後1か月半〜2か月|移行準備スタート

この時期から、スワドルを卒業する準備を始めると移行がスムーズになります。

「スワドルを着る=寝る時間」という習慣ができている赤ちゃんにとって、いきなりスワドルなしにするのは不安定になりやすいです。

そのため、下記のステップで準備していきましょう。

スワドルからスリーパーへ移行のステップ

STEP
「片手だけスワドルから出す」

まずは「片手だけスワドルから出す」スタイルに慣れさせましょう。

STEP
「両手を出す」

両手を出す」ようにして、手が包まれていない状態に慣れてもらいましょう。

STEP
徐々にスリーパーに切り替える

「両手を出す」スタイルに慣れたら、スリーパーに移行してみましょう。


この時期、寝返りの兆しがあったらスワドル(おくるみ)は卒業を!

生後3か月〜4か月|スリーパーに完全移行

赤ちゃんによっては、生後3ヶ月ごろから寝返りを始めます。
寝返りが始まったら、スワドル(おくるみ)は使わずにスリーパーへ完全移行しましょう。

移行時のスリーパー選びのポイント

いきなり足も開放された状態で落ち着かない場合は、足がくるまれている「スリーピングバッグ」というタイプもあります。

足がしっかりくるまれているので、赤ちゃんがスリーパーに慣れてくれるのに一躍かってくれます。

季節ごとにおすすめのスワドル&スリーパー

赤ちゃんは、体温調節がまだうまくできません。
季節や室温に合った素材選びが、快適な眠りに繋がります。

季節別|スワドル(おくるみ)の選び方

通年タイプ(春秋)

  • スワドルアップ オールシーズン
  • ねくるみ

夏におすすめ

  • スワドルアップ バンブーライト(通気性・吸湿性◎)

冬におすすめ

  • スワドルアップ コットンフリース(暖かい起毛素材)

季節別|スリーパーの選び方

夏におすすめ(冷房対策)

  • ガーゼ素材の薄手スリーパー
  • 通気性がよく、肌触りも◎

我が家では夏はガーゼスリーパーを愛用。
昼寝も夜も、快適そうでした!

冬におすすめ(暖房なしのお部屋にも)

  • 中綿入りスリーパー
  • フリーススリーパー

ただし、暖房を入れている部屋の場合、フリース素材は暑すぎることも。

冬場はどうしても赤ちゃんが「寒くないかな?」と心配になりますよね。

赤ちゃんが本当に寒がっているかどうかは、実際に体を触ってチェックするのが一番です。

お腹や背中まで冷たいときは、体が冷えているサインです。

手足が冷たいのは問題ありません。(赤ちゃんは血行が未熟なため)  

逆に、冬でも汗をかいていたら暑すぎのサインです。

室温だけに頼らず、赤ちゃんの様子をよく観察して、その子にとってちょうど良い環境を整えてあげてください。

まとめ|スワドルとスリーパー、違いを理解して使い分けよう

スワドル(おくるみ)とスリーパーは、どちらも赤ちゃんの眠りをサポートする心強いアイテムです。
それぞれ、使う目的やタイミングが異なります。

スワドル(おくるみ)はこんなときに!

使用時期:新生児〜寝返り前(生後3〜4ヶ月頃まで) 

目的:モロー反射を防いで、安心感を与えるため

着せ方:赤ちゃんをしっかり包み込む(布を巻タイプ/着るタイプ)

ママのお腹の中を再現して、赤ちゃんにとって安心できる環境をつくってあげられます。

スリーパーはこんなときに!

使用時期:寝返りを始めた頃〜長く使える(就学前くらい)

目的:防寒・寝冷え対策・掛け布団の代わりに

着せ方:パジャマの上に着せる

スリーパーは、毎日寝る時に着せることで「これを着たら寝る時間」と赤ちゃんが覚えてくれます。
時計の読めない赤ちゃんにとって、スリーパーが寝るサインになります。

使い分けの目安まとめ

月齢の目安使うアイテム
0〜3か月スワドル(おくるみ)で包む
3〜4か月(寝返りの兆候が見られたら)スリーパーに切り替え
4か月〜1歳以降もスリーパー

赤ちゃんの成長に合わせて、スワドル(おくるみ)からスリーパーに移行していきましょう。  

どちらのアイテムも、「ぐっすり眠れる時間」を作る頼もしいサポーターです。

違いを知って、上手に取り入れて、お子さんにとって快適な睡眠環境づくりの参考になりますように♩

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この記事を書いた人

4歳男の子の30代ママ。IPHI認定「妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント」資格保有。自身の経験をもとに、赤ちゃんのねんねや育児がラクになるヒントをお届けしています。

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